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社長を暗い部屋に閉じ込めて書かせたブログ

「ノベルティ」

2018/05/26

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「耳をすませば」という映画をどうしても見ることができない。

いやほんとにいい映画だというのは色々な人が言うので、郷愁に傷つく歳になる前に見ておけばよかったなあと、それはもう心底後悔してる笑

発信したいことというものが自分自身の中に本当にないので、毎度お題が放り投げられるのだけど、今日は倉本から「まめのノベルティグッズを作るなら何がいいですか?」というお題をもらった。

何やら組織愛のようなものの滲み出たとても可愛いお題。

ここは上司として全力で応えなければと思い、「ノベルティ」というテーマで現在筆を走らせている次第です。

 

 

ただ、ノベルティってのはつまり記念品のことなんだけど、この「記念」という言葉には若干身構えてしまうところがある。

記念っていうと聞こえはいいけど、要するに前向きな呪いのことでしょうが。

手に入れたばかりのそのときこそ良い顔して、かけがえのないもの感出してすり寄ってくるくせに、時間が経てばその記された念でもって全力で刺しにくるあたり。

欲しいのに身構えてしまう、身構えてしまうけど欲しい、という葛藤を何度も経験した。

 

 

理解できない人もいるかもしれないけど、「懐かしさ」って感情は殺傷力が高すぎると思う。

ラストダンジョン前の最後の村の武器屋で、結構な額で取引されててもおかしくないんじゃないかと思うほどに。

(変なことを言いたいわけではなく、実際「ボスにとって懐かしいもの」が道を切り拓くゲームもいくつかある。)

 

 

例えば家の中を探すと出てくるノベルティグッズと言えば、大学生時代の学園祭のときに作ったTシャツ。

100人くらいで同じ服を着て、寒くなったばかりの季節に夜な夜な作業をしていた。

一度きりの打ち上げ花火のために身を寄せ合い、泣いたり笑ったりを今では考えられないほど短いサイクルで繰り返していたときの眩しい気持ち。

ひと度目にすれば嫌でもそれを思い出し、一撃とまでは言わないまでも致死量のダメージを受けるわけで。

 

 

色は自由に選ぶことができたんで素直に黒とかにしておけば今でも着れたものを、ピンク、ライムグリーン、キャメルという謎のラインナップを選んでしまったばっかりに、もう着ることはできない。

完全に自分のせいとはいえ、頑張って体型を維持してサイズの問題を解決し続けたとしても、もう着ることができない。

装備することができず、持っていればダメージを受けるのに、売ることも捨てることもできないという、これが呪いでなくてなんだと思う。

 

 

話を戻して、良いノベルティというところで、「ほどほどの殺傷力しか持たない絶妙な塩梅の」という線も考えたんだけど、それだと中途半端なものになってしまう。

メダルやボールペンを作っても仕方ない。

オリジナルあぶらとり紙なんかもってのほか。いい大人が寄ってたかって作るもんじゃない。

懐かしさの持つ殺傷力を最大限引き出し、呪いとして最高のパワーを発揮するノベルティって何だという風に考えてみることにした。

「いやーそれは怖い!!怖すぎる!!そんなん懐かしすぎて絶対死んじゃう!!でも、、、、、でも、、、、、欲しい!!」みたいなもの。

 

 

ただまあ、こうして殺傷力軸で考えるなら、もう答えは決まっている。

懐かしさとはすなわち記憶。

5つの感覚の中で最も記憶を喚起するといわれる「嗅覚」を刺激するノベルティ。

 

 

そう、香水だ。

ベンチャー企業向けノベルティ。オリジナル香水「旅のはじまり(仮)」。

 

 

もちろん、聞いたことあるようなないような何か上品な要素をオリジナルブレンドしました、などという生易しいものではない。

立ち上げ時の狭いオフィス、古い家具に太ったあいつ、そして太ったそいつの空気を読まないカップ麺のチョイス、夜更けのあの瞬間の全てを詰め込んだ、さながら彼ら自身の歩みのように清濁を併せ吞むリアルなフレーバー。

 

 

いかなる想いで立ち上げたのであれ、経営にはいくつも岐路があり、どんなに芯の強い人でも、自分と向き合うことに疲れてしまう日が来るかもしれない。

そんなとき、「旅のはじまり(仮)」を一振りしてみる。

一瞬で蘇るあの日のオフィス。こみ上げてくる懐かしい気持ち。

「俺は大切なことを忘れていた。初心に戻ってもう一度頑張ってみよう。」

 

 

これから大海に漕ぎだすベンチャー向けのノベルティとしては、なかなかの需要があるのではなかろうか。

うちで言うなれば、白井専務の匂いと倉本のにおいが混じり合った、○澤ビル8階(旧事務所)の香りになるのかな。

 

 

白井専務が振りまく、フレキシビリティへのコンプレックスを図らずも写し出してしまった強めの柔軟剤の匂い。

それは「極端な正義は悪に転じることがある」ことを教えてくれた。

倉本が醸し出す、ファブリーズという檻から少しだけはみ出してしまった夏の少年のにおい。

それは「自由を求める意思は誰にも止められない」ことを教えてくれた。

きっとこの香りを嗅ぐ度に、懐かしい気持ちとともにこの大きな2つの教訓を思い出すことになるんだろうな。

 

 

さすがにそれは怖いな。怖すぎる。

懐かしすぎてほんとに死んじゃいそう。

でも、、、、、

でも、、、、、

 

 

いや、んーーー、欲しいかと言われると、、、、、

 

 

倉本はこんなくだらない話を聞きたいがために、ましてや自分のにおいに関する考察を聞きたいがために、「どんなノベルティがほしいか」というテーマを振ったわけではないことは重々理解している。

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